これから創業を始めるあなたのために③|創業計画とは

この動画はこれから創業を始めるまたは創業を考えているあなたにとって、「どのような準備が必要」かをお伝えする内容となっています。当動画が創業を考えている方のお役に立てれば幸いです。今回創業をテーマとした第3節では、創業を具体的に検討したい人のために、第1節でもお話した創業計画を中心に掘り下げてお話ししていきます。

創業計画とは

まず、創業計画策定の仕方の例をお話ししていきます。創業計画は自らを成功に導くためのシナリオとなります。簡単なモノで良いので「創業計画」は必ず作成をしてください。創業することは初めてのことですので、分からないことが多くあります。その分からないことを出来るだけ減らしておくことが、成功への近道となります。また、書き出すことで、問題点を明確にすることが出来ます。

まずは、「始める前に何を準備すればよいか?そのためにいくら準備すればよいか?」を考えます。例えば、飲食店を開業するためには「開業する場所」「広さ(席数)」「ラーメンなのかフランス料理なのか」などによって資金は大きく違ってきます。事前に店舗の保証金や改装費また厨房設備にいくら必要かを見積もってください。これによって開業前に必要な資金の額がわかります。

次に「誰」をお客様として想定するかも考えてください。 ビジネスマンを中心とした男性なのか、働いている若い女性なのかによって「開業場所」「内装」「メニュー」など全く違ってきます。

ターゲットを決めた後は「何を」「どのように」販売するのか。また、ターゲットに「どのように周知するのか」を考えます。始める前の必要資金が算出された後は、開業後にどのような経費がかかるのかを考えます。従業員またはアルバイトは何人必要なのか?その人員をどうやって集めるのか?水道光熱費や通信費などのランニングコストはどの程度かかるのか?などを公表されている同業者のデータをもとに細かく算出します。これらを時間軸に沿って書き出すことが成功への近道となります。

創業計画の構成について

まず「創業計画」を書式化するにあたっては、一番最初に「経営理念」や「経営方針」が記載されます。開業する業種に応じた資金的な計画を立てると同時に「経営理念」や「経営方針」を立てましょう。「創業」するにあたり「利益をより多く出したい」と考えると思います。しかし、あなたが儲けるためにはお客様にそれ以上の価値を提供する必要があります。 お客様に必要とされなければ長く続けることはできません。従って必要とされるためにどのような考えを持って開業したかを表現したものが「経理理念」や「経営方針」となります。出来るだけお客様や従業員に分かりやすい言葉で書いてください。

その次に「目標とする損益計算書、貸借対照表」と続きます。最近では、資金の収支状況を表す「予測キャッシュフロー計算書」が表示されます。そして、その計画値を達成するためにどのような行動をするかも表示しましょう。計画の期間は創業初年度だけではなく、最低でも3カ年(できれば5か年)を作成しましょう。数年間を考えることで、創業時に準備すべきことが新たに発見出来たり想定した利益に届かないことで全般的に見直すことにつながったりします。

「創業計画」と融資の関係

事業を始めるにあたっては、創業時に多額の資金が必要となることが多くあります。経営者自身で資金を準備できる場合は良いのですが、多くの場合は銀行からの融資が必要となります。特に創業にあたっての準備期間は設備の購入など多額の資金が必要となり、融資を依頼することがあります。その融資をスムーズに進めるために「創業計画」が必要となります。仮に「創業計画」を作成していない場合は、銀行の融資担当者からの質問について明確な回答が出来ず、銀行も融資判断が出来ない場合が多くあります。「創業計画」を作成し、「誰に、何を、いくらで販売し、どれだけの売上高を計画し、そのためにどのような設備をいくらで購入する必要があるか。また人件費などの経費がどれだけかかり、どれだけの利益がが出るか」を書面で明確に銀行へ伝えることで説得力が生じ、また創業の本気度が伝わるため銀行も前向きな対応につながります。


今回のまとめと次回目次

今回は、創業計画を中心にお話しました。
次回第4節では、「資金調達」について詳しく解説しますので、ぜひ視聴下さい。