Coffee Break -より良い方向へ促すナッジ理論

ナッジ理論とは、人が行動を起こす際に「きっかけ」を与えることで、選択肢を残しながらも人の行動を誘導することをいい、2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー博士が提唱しました。ナッジ(nudge)は、「ひじで軽くつつく」という意味を表します。

セイラー博士の著書で、男子トイレの小便器に描かれた「ハエのマーク」のエピソードがあります。無意識にハエを目掛けて排尿するようになり、床への飛び散り率が大幅に低下したという。
「汚さないで」と、注意書きするのでなく、人の心理を巧みに利用するナッジによって、トイレをきれいに使用するという行動に誘導することができたのです。

ナッジは、「ハエを狙え」と指示するのでなく、あくまで行動を制限せず自由に選択できる余地を残すのがポイントだという。
知らず知らずのうちに人々に行動を促すナッジ理論のご紹介でした。

(営業担当K)