法人化する場合は株式会社or合同会社?

合同会社という言葉に聞き馴染みはあるでしょうか。
会社形態の一つですが、同じ会社形態の一つである株式会社と比較すると聞き馴染みがないのではないでしょうか。

株式会社は明治時代にすでに日本に存在していたのに対して、合同会社は2006年に有限会社の廃止に伴って設けられた新たな会社形態であることが要因と考えられます。
そんな合同会社ですが、2023年の新設法人15.3万社のうち26.5%を占めており、株式会社に次いで多くの割合を占めています。

増加傾向の要因に設立費用・ランニングコストが低いことが挙げられます。株式会社と比較して設立費用である登録免許税は半額以下で済みますし、株式会社と違って役員任期がなく、登記変更が必要なケースが減ることからランニングコストを抑えることができます。

一方で、株式会社に比べると知名度が低いことや資金調達の方法が制限されるなどデメリットも存在します。しかし、法人化の目的が、節税対策や法人化による対外的な信頼の獲得であれば影響は少ないでしょう。

株式会社に比べ、設立に際して優位な点が多いことから、今後も合同会社の増加の流れは続きそうですし、株式会社と同じくらい認知されるようになる日も近いかもしれません。

新人M