法人から個人成り|事業主貸・事業主借勘定について

個人事業主
法人から個人成りをされたお客様です。
今までは役員報酬という費用で社長様のお給料を支払われていましたが、個人事業主になると、自分へのお給料は費用計上できなくなります。ではお給料がなくなってしまうの?生活費はどうしたらいいの?と不思議がっておられましたが、費用計上ができないというだけで、生活費を事業で得たお金(事業用現預金)から支出することはもちろん可能です。
その場合に使用する科目が、事業主貸勘定です。生活費を支払った場合は、事業主貸/現預金と処理します。生活費だけでなく、事業関連以外のもの(プライベートなもの)を支払った場合も、同様に処理します。
反対に、事業関連以外ものから事業用現預金を補填した場合は、現預金/事業主借と処理します。この「事業主貸」「事業主借」という勘定科目、私がはるか昔に簿記の勉強をしていた時には習ったことがなく、このお仕事をして初めて目にした…という思い出(?)があります。確定申告時に、実務ではこんなに使うのになぁ、といつも不思議な気持ちになる勘定科目です。

(営業担当N)