生活費のあらゆる分野で物価の上昇がみられています。各事業者は販売価格の設定に苦慮していますが、特に重要になるのが原価計算です。
今回のお話する製造業を経営する社長も長年原価計算に取り組んでこられました。その結果、会社が把握するだけでなく営業社員一人一人が原価を把握できなければ生きた原価計算はできないという結論に達しました。
誰もが使える原価計算のソフトの導入も数年前から行っています。現場の意見を聞き、アップデートを重ねてきました。
そこで発生したのが昨今の材料費の高騰です。労務費と工場経費に加え、材料費が1-2割の高騰を見せており留まるところを知らない状況です。
社長は各営業に原価計算の徹底を指示しており社員も意欲的に取り組んでいます。
せっかく取った仕事が果たして会社にとって黒字になるのか不安を抱きながら商談するのではなく、自信を持って価格をお客様に提示することが出来るからです。
また、利益を上げることで自分の給与アップを堂々と会社に認めてもらうことができます。この社長は下請けからの脱却を目指し、ずっと価格面で悩んできたからこそ今、原価計算の重要性を認識しておられるのです。
(営業担当E)
インフレ下における原価計算の重要性
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