どうする!?この売掛金～滞留債権への対応編～(みどり経営通信より)その2

お客様より長期にわたり未回収となっている売掛金についてのご質問がありました。

このような滞留債権は消滅時効に注意しつつ、法的手段を含めた回収方法を検討していきます。その２では法的手段について解説いたします。

法的手段の前に、催告書を配達証明付きの内容証明郵便で送付しましょう。主な法的手段として「支払督促」と「少額訴訟」があり、通常の訴訟と比べて手続きが容易で訴訟費用も安く抑えられます。

支払督促は申立人側の申し立てのみに基づいて、簡易裁判所の書記官が相手方に支払いを命じる略式の手続きです。少額訴訟は60万円以下の請求に限って利用できる制度で、簡易裁判所での簡単で迅速な訴訟手続きです。
相手が上記訴訟に対して同意しない場合には、通常の訴訟に移行してしまうことになります。これらのことを踏まえて検討していくことがポイントです。

（監査担当S）