事業性評価シートを徹底解説ー事業性評価とは?ー|事業性評価を用いた経営の黒字化支援①

この動画では事業性評価を用いた経営の黒字化支援として、弊社で用いている事業性評価シートについて、全4節にわたりお話しします。

この事業性評価シートの作成により融資が受けやすくなったり、企業の成長、存続に役立つといった効果が期待できます。

今回第1節では事業性評価の概要と事業性評価シートについてお話しします。

事業性評価とは

まずは事業性評価とはどのようなものかお話しします。

「事業性評価」は金融庁が金融機関に対して、企業の過去の財務データや保障・担保、いわゆる定量的な評価だけで融資の可否を判断していたものを、当該企業の事業内容や経営者の資質また成長性など定性的な事業性の評価をベースとした融資スタンスに変えるよう求めたものです。

この事業性評価について、銀行を指導する立場の金融庁は「各銀行が独自性をもって融資判断を行う」ことを求めています。

ということは、過去のように決算数値によって、どの銀行でもほぼ同様の融資条件となることは無くなります。

逆に言えば、今までは融資を受けることが困難な会社であっても、融資を受けることでその会社の成長性が期待できる計画などを表現できれば融資を受けることが可能となることが考えられます。


これからの融資判断の際に重要となる事業性評価を一枚の書面にまとめたものが「事業性評価シート」です。

事業性評価シートの概要

画面に出ているのが、弊社が活用している事業性評価シートとなります。

事業性評価シートに決まったフォームはありませんが、弊社が活用している事業性評価シートは、各銀行が事業性評価をする際に独自に作成しているフォームをもとに「企業規模や現在の借入金の状況などの現在情報」から「現在抱えている課題またその改善策とその進捗状況」を網羅的に表現できるように1枚にまとめたものとなっています。


企業が一年間どのような行動をしたのか、今後のアクションをどうするのかを考えることはとても大切なことです。
会社の強みを今後どのように伸ばしていくのか、弱みをどのように克服していくのか、それらのことがらについて事業性評価シートを通すことで考え、まとめやすくなります。
弊社は事業性評価シートの作成をしていくことが将来にわたって企業の発展と存続につながると確信をしています。

 

次回からはこの弊社独自の「事業性評価シート」を、項目ごとにどの様に記載するかお話します。

事業性評価シート作成にあたり重要となる3点

先ほどもお話したように事業性評価シートは、金融庁から各金融機関への融資条件の見直しから発したシートです。

よく顧問先様からは「うちは、銀行から融資を受けていないし又、当面融資を受けるつもりはないから必要がない」と言われる方がいらっしゃいます。
しかし、顧問先様が融資を受けやすくする事がゴールではなくあくまでもそれは、プロセスでしかありません。

本来の主たる目的は、顧問先様の現状の経営状況の把握と将来への継続性に重きを置き計数値では計り知れない、若しくは、未だ顕在化していない要因を社長様と一緒に思考するツールとして活用すること、であると弊社は位置づけています。

事業性評価シート作成にあたり弊社が顧問先様からヒアリングしてまとめ整理していきます。

あくまで課題やその対策を考え、そして行動に移すのは顧問先の社長様自身となります。

事業性評価シート作成を通じて気付きを得て頂き、社長様の頭の中の整理整頓のお手伝いするというのが弊社の役割となります。

弊社では、事業を行っている法人の顧問先様に対しては原則毎月訪問し主に帳票の確認、業績報告を行う巡回監査というものを行っています。

その際に事業性評価シートに記載した課題やその対策などの進捗もしくは新たな取り組みがないか確認し、その内容を事業性評価シートに記載し、更新を行っています。

これは、従来の帳票確認のみを行う会計事務所にはなく、またAIにもできないサービスですが、弊社の法人の顧問先様には原則無料で行っています。

ご興味がある方は弊社までお問合せ下さい。

今回のまとめと次回目次

今回第1節では、事業性評価の概要と事業性評価シートについてお話ししました。

次回第2節では、事業性評価シートの企業概要とビジネスモデル俯瞰図の記載の仕方をお話ししますので、ぜひ視聴下さい。